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傑作を手にする気持ち リーバイス 501XX 66

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心のスイッチを強く押してくれるアイテム。そんな傑作を手にしたい。今だから履きたい。僕にとってそれが今回ご紹介する「リーバイス ビンテージ クロージング 501XX 66モデル」。

定番の「501」とは異なる「ビンテージクロージング」とは、リーバイスの膨大なアーカイブの中から歴史に残るタイプを忠実に再現するというものです。特に戦後、現在のベースともなる1947年モデル以降のデニムはどのモデルもかっこよく、時代に流されない(キングオブデニムですから)強さを持っています。

このシリーズはビンテージとは言ってもボロボロの商品ではなく「各モデルを1915年からリーバイスが独占的に使用する権利を獲得しているコーンミルズ社のセルビッジ生地を使用して再現するスペシャルデニム」なのです。
各モデルの紹介は公式サイトからどうぞ
また以下にリーバイスの歴史を楽しめる本もご紹介していますので、そちらもどうぞ。
デニムの詳細はリーバイスの公式サイトに譲るとして、手に持った瞬間の重さ、履いた時のちょっとした不自由さがすごく501XXだなと脳の中をバリバリと駆け巡ります。最近はストレッチや少し薄めのデニムが多く流通されているので、初めて履く人はびっくりするかもしれません。66モデル特有のポケットの大きさはこのモデルでしか味わえません。そして赤タブの"ビッグE"。

実は学生時代にこのモデルをいいな〜と思いボロボロになるまで履きました。そして時が経ち、66が35歳になった自分の目の前に再びやってきてくれました。がむしゃらだったあの頃のように、好きだったものを好きともう一度見たいと何処かで感じていたのかもしれません。たかがデニム、されどデニム。でも自分が纏うものだから、自分が大好きだと思って纏うものだから、きっと力を貸してくれるはず。かつての相棒であり、また再会した相棒でもあるこのモデルといろんな場所に行きたいですね。

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DSC_6975_convert_20190127142727.jpg▲ビンテージクロージングシリーズは、ポケットにこのようなスタンプが押されているのも特徴です。そしてMade in USA
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DSC_6992-2.jpg▲封筒を開ければあなたも501XXのオーナー。どう育てるかはデニム好きの間でもいつも笑いのネタになる。その育て方も収録されてますよ

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スリーストライプと歩む道

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靴は浪漫。革靴でもスニーカーでも僕は靴には特別な力があると思います。足を入れ1日が始まる。脱いで1日が終わる。生活の節目、時間の流れ、シーンの移り変わり。そんな時に体についたりはなれたりする。そんなものだから、足だけじゃなく目や手で触れるから。靴ってちょっと特別なんじゃないかと思います。
今日はアディダス。僕がアディダスの名品と思う3つのお話です。そしてその一つは今日、妻から誕生日プレゼントでもらったモデル。どれもあまりに普通で、珍しさとは真逆の世界。でもそんな靴だからこそ一緒にいたいと思えるものです。

スエード使いのミニマルファンタジスタ「ガゼル」
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フットボールスタイルで、無駄のないスリーストライプ。デザインにアクセントを与え、少し外した感じの白いタン。1991年に登場した「ガッツレー」のデザインを忠実に捉えたモデルです。欲しいな〜というのを妻が覚えてくれていて今日いただきました。嬉しい。
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ヒールタブにはトレフォイル。文字が無いシンプルさ。サイドのスリーストライプにトレフォイル。これですよね。どこに行ってどんな世界をこの靴に見せてあげようか? そしてどんな世界を見せてくれるのか。たくさん汚れていっぱい成長して行きたいですね!

オールレザーのbasket shoesとして世に放たれたアディダスの怪物
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街で見ないなんて日はないのではないでしょうか? 独特な爪先のデザインに、履きこまれて鈍く光るレザー。タンに輝くトレフォイル。そして堂々としたスリーストライプ。履くだけでもう一日がよくなるんじゃないかと思えるくらいこいつはかっこいい。初めて出会ったのは13歳。親父に買ってもらった最初で最期のスニーカーがスーパースターでした(親父も好きで履いていました)。この靴にすべてがマッチした雰囲気の人って本当にかっこいい。自分はもう少し時間がかかりそうです。

世界で一番美しいスニーカー「スタンスミス」
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もう何足履いたでしょうか…。これは6年物。ご覧の通りボロボロです。でもスタンスミスってソールが減って、サイドもクタクタになって。タンがその人の甲の形になって。なんでしょう…スニーカーから足になる感覚。その人の歩んできた姿がすごく形になっていくスニーカーだと思います。だから僕はこのスニーカーは世界で一番美しいモデルだとも思っています。
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本当に靴が好きな人にとっては「ひどい履き方してるな…」と思われるかもしれません。でもこれが俺のスタンスミスであり俺の足。ケアもしてるんですよ! でもそろそろ新しいのも欲しいなと思ったり。スタンスミスのスペースが無い下駄箱は寂しいと思っちゃいます。
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アディダスの靴の歴史ではキャンパス80sといった傑作もあり、こちらもとてもオススメです。明日からガゼルを履いてまた新しい1日をはじめたいと思います。それではまた!!!



革靴が呼ぶ頃

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この酷暑でスニーカーばかり履いている私。でも革靴が無性に履きたくなるときもあります。今回はそんなお話です。

靴は好きでしたが、それはスニーカーばかり。こと革靴となると全く知識はありませんでした。革靴は人生の転機や環境が変わるときにふとそばにやってくる物。どれがいいのか? なにがあるのか? 仕事で履いているのでいいんじゃない? など色々考えさせてくれるにくいやつでもあります。
私も部署異動でスーツ勤務になったとき、やばいな~って思いました。いつも私服で好きなものを着て働いていたのだから余計にです。
かみさんとも話していた時、「せっかくだから靴だけは良いの見てきたら?」と言われ、「何で?」って聞いたら、「え? 靴って一番見るよ。来客とかで接する時」と本に書いてあるような返事が返ってきたのを覚えています。
DSC_2720 (3)▲Church’s Consul(チャーチ コンサル)。飾り気のない佇まい。自然と手が伸びたのでした。ヘビーに3年履き回し、ソールが…。直してあげなきゃね

百貨店の紳士靴売り場で体感する靴の壁。どう並んでるかも分からない…考えるより感じろ的な空気感。おしゃれスタッフ。すべてが靴を選べる空気じゃない……ってなったことがある人も多いと思います。黒や茶色の靴がずら~ってなってて、いきなりあそこから自分のお気に入りをピックアップするのは困難かもしれません。だから私はすぐ店員にお尋ねします。
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▲チャーチは1873年、靴作りの町として有名なノーサンプトンで創業。2000年にはPRADAの傘下となります。このコンサルは、173ラスト(ラストとは靴の元になる土台の「型」。木型を指します。靴のデザインが異なっていてもこの木型が一緒なら、靴の中の空間は一緒ということになります。)というもので、プラダ傘下前のクラシカルな73ラストと、PRADAグループ傘下後の短い間発売されていたロングノーズなラスト100を足して2で割ったような解釈で生み出された現代的な形が特徴です

革靴=英国! というイメージを持っていたので(お恥ずかしい~)「英国のブランドってどれですか?」って正直に聞きました。店員さも慣れた感じで、すぐ案内してくれたのですが、英国のブランドを前にしてもよく分からない……。こんなのが欲しいと思っていてもどう言えばいいのか…「丸いの? シュッとしたやつ? クラシカルな?」とか色々浮かんでは来るのですが言葉に出せない…・。ちょっとした沈黙の中、手に取ったのがこの「コンサル」でした。なんかいいな~と思ったんですね。そして、すぐ「試着させてください」と。
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▲ポリッシュドバインダーカーフ。この光沢が特徴で、雨や埃にも強いです。拭いて上げればすぐきれいにもなります。靴の手入れは心の手入れとか偉い人も言っていたような

履く前に足を採寸してもらいます。試着なのに?と思いましたが、それだけしっかりと見てもらえるのはテンションが上がります。ここら辺まで来ると、もうへんな緊張も無いので、店員さんにガンガン聞きます。この時が一番楽しいかもしれませんね。プロに話を聴きながら買うことができる買い物体験は本当に貴重。体験はそのまま知識へと流れていきます。
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▲大分やれた感じになっていますが、一緒にたくさん歩いたな~とか、靴擦れ痛かったな~かかと、とか思い出すんですよね
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とりとめもない思い出話のようですが、見体験のものに手を出す時、それぞれ何かしらのハードルという物はあると思います。価格だったり、知識だったり。でもそれを超えるのは自分の一歩なんですね。その一歩を後押ししてくれる人や事象があったら迷わず突っ込むとまた面白い世界が待っていたりします。コンサルは僕をいろんな世界へ連れて行ってくれましたし、これからも連れて行ってくれるでしょう。おしまい。

余話
HJnext 英国特集で、田宮会長のインタビュー時もこの靴でいきました。そしたら、本に書いたとおり、仕事の前に英国ではスーツや靴の選び方を教わったというお話を聞けて、心がズンッてなりました……。このマインドだって。それだけでもうお腹いっぱいでしたよ…。

ホビージャパンnextという本を作った話

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2017年3月10日に月刊ホビージャパンの別冊として発売された「ホビージャパンnext」。
発売からかなり日にちも経過し、そして第2号の企画も始動しつつあるので、今回はこの本について少し書きたいと思います。
「プラモデルで世界を旅する雑誌」というテーマを掲げています。これは自分がスケールモデル、特にタミヤのMMシリーズのプラモデルの実車解説を読んでいるときに解説内に出てくる戦場や国とはどんな場所なんだろう?という小さな興味心から来ています。そんな興味心がフワフワしながら仕事をしている時に、スケールモデルでロシア物がボコボコ出ていることに気がつきました。タコムのT-55シリーズがきっかけで、このキットの発売タイミングでトランペッターやモンモデルのキットを集めた「ロシア特集」を今やるべきだ! と思い立ち、その時、これまでフワフワしていたあの興味心を盛り込んで見ようと思ったのです。それが2016年7月号の特集「ロシアってなんだ!?」になりました。
227033.jpg▲第1特集は「マクロスΔ」。その裏でいきなり登場した第2特集。ほぼ全ての編集部員からなんで今ロシアやんの?と言われましたが、自分的には今しかないだろう!という。スケールモデルメーカーの新作ラインナップを見て自然とこの時期だろうと決めました。次号でもロシア特集をし、2号連続となりました
本特集の反響が本当に多く、国という側面を見ながらプラモデルを楽しむ見せ方をもっと突き詰めてみたい。1冊の本が作りたい!となり、企画書、台割り(本設計図)、全体のコンテをすぐ殴り書きしました。しかしここから本当の苦難が…。

台割り写経を知る
特集をベースにどんな内容を盛り込んでいくか。新しく追加する内容を特集に肉付けしていくように台割りを作成していきました。そしてその台割りを居酒屋で友人に見せながら「こんな本作ろうと思う」んだと言った時、彼は「やりたいことはわかるけど台割りにインパクトなくない?」とズバッと。そして続けて「台割り写経って知ってる?」と。大手出版社の若手はライバル誌などの本を台割りに当てはめてどのような特集をしてどのような狙いで、どんな構成をしているのかを研究しているそうなのだと。編集歴8年、営業歴2年の10年目社員ですが、その社会人人生の中でもかなりのインパクトでした。もちろん様々な雑誌を常に読んで参考にしています。しかし台割りを写経するということは全く知らず…。試しに近くにあった雑誌を1冊やってみると…今まで気がつかなったことがとにかく見えて来ました。そして1日1冊の写経を心がけ、計50冊以上はやったと思います。その結果ホビージャパンnextの台割りはver.20くらいまでいきました。デザイナー様にもこうしたいからこう変えたい! この方が絶対に面白い! やっぱ最初の方が良かったね!と何度も電話とメールで意見をぶつけまくりましたが一度も揉めることはなく、本当にポジティブに台割りを製作していくことができました。

クビンカの1枚の写真が背中を押してくれた
hjnext04.jpg▲クビンカの写真の現像にはかなりの時間を要しました。クビンカは暗い…

各国には自国の兵器などを展示している博物館があります。これまでも博物館で撮影した写真を資料として紹介するとういうことは模型誌各紙で何度も行われて来ました。当初は自分も兵器に寄ったページにしようと考えていたんです。ロシアに行ってくれた社内の人間から提供していただいた写真を整理している時、このクビンカのページの扉に使用したカットと出会いました。「ロシアの女性が砲身に手を添えている」。兵器との距離感、博物館の空気感が分かる写真。これだ!と。博物館の展示品を詳細に紹介するのも、もちろん楽しいと思います。でも今回はその方法ではなく、博物館の雰囲気を重視しました。取材写真は沢山ありますので、博物館と博物館がある街の様子や食べ物、人にフォーカスする本はホビージャパンnextとは別の手法でお見せしたいと思っています。(→本作るのって楽しい!)
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hjnext03.jpg▲モニノ基地の航空機たち。そこには大空への夢があります
陸のクビンカに対して空のモニノ。ソビエト時代の試作機などが屋外に展示されているその雰囲気。この雰囲気が展示されている航空機をより輝かせます。

料理、お土産。僕たちは五感で国を楽しむことができる。
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人は何を食べているのだろう?どんな民芸品があるんだろう?そして何を信仰しているのか。五感で当たり前に感じるもの、五感を超えてその国の柱となる信仰が集まったものが国。日本らしいってなんだろうとこの考えでホワ〜と思い浮かべると国らしくなって来ませんか? それをページにしてみようと。単純に本のアクセントとして作ったページではなく、模型とか博物館の写真だけだと国の雰囲気は掴めない。だからこそこのようなページが必要だったのです。台割り写経していなかったら絶対に入ってなかったと思います。

カズ・オオモリ様との出会い
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ロシアンアヴァンギャルドを意識したイラスト。カズ・オオモリ様との出会いは本当に偶然。表紙は絶対にイラストで行きたい! ホビージャパンnextは模型に縛られたくなかったのです。模型が全てではなく模型も本を構成する一つの要素であるとしたかったのです。デザイナー様からこんなかっこいいアイアンマン描いている人いるんですよ〜と一枚のイラストを見せてもらいました。その衝撃。もうホームページのコンタクトに速攻メールを送りました。いきなりのぶち込み営業。しかしそのすぐ後にオオモリ様から連絡が。企画にも賛同いただきとても素敵なイラストをあげていただきました。ここまでミリタリーテイストなイラストは初めてとのことでしたが、それだからこそこの構図が生まれたのだと思います。

と長々書いていきましたが、ホビージャパンnextはそのタイトルのnextが示す通り、模型趣味の楽しさをその次へと進んでもらえたら嬉しいという願いを込めています。そして作り手の自分も楽しみ、次のものを見せられるようにという目標でもあります。1号では終わりません。あの紙で、あの厚さで多くの人の本棚にホビージャパンnextが並ぶよう頑張ります。
ぜひホビージャパンnextよろしくお願いします。