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革靴が呼ぶ頃

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この酷暑でスニーカーばかり履いている私。でも革靴が無性に履きたくなるときもあります。今回はそんなお話です。

靴は好きでしたが、それはスニーカーばかり。こと革靴となると全く知識はありませんでした。革靴は人生の転機や環境が変わるときにふとそばにやってくる物。どれがいいのか? なにがあるのか? 仕事で履いているのでいいんじゃない? など色々考えさせてくれるにくいやつでもあります。
私も部署異動でスーツ勤務になったとき、やばいな~って思いました。いつも私服で好きなものを着て働いていたのだから余計にです。
かみさんとも話していた時、「せっかくだから靴だけは良いの見てきたら?」と言われ、「何で?」って聞いたら、「え? 靴って一番見るよ。来客とかで接する時」と本に書いてあるような返事が返ってきたのを覚えています。
DSC_2720 (3)▲Church’s Consul(チャーチ コンサル)。飾り気のない佇まい。自然と手が伸びたのでした。ヘビーに3年履き回し、ソールが…。直してあげなきゃね

百貨店の紳士靴売り場で体感する靴の壁。どう並んでるかも分からない…考えるより感じろ的な空気感。おしゃれスタッフ。すべてが靴を選べる空気じゃない……ってなったことがある人も多いと思います。黒や茶色の靴がずら~ってなってて、いきなりあそこから自分のお気に入りをピックアップするのは困難かもしれません。だから私はすぐ店員にお尋ねします。
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▲チャーチは1873年、靴作りの町として有名なノーサンプトンで創業。2000年にはPRADAの傘下となります。このコンサルは、173ラスト(ラストとは靴の元になる土台の「型」。木型を指します。靴のデザインが異なっていてもこの木型が一緒なら、靴の中の空間は一緒ということになります。)というもので、プラダ傘下前のクラシカルな73ラストと、PRADAグループ傘下後の短い間発売されていたロングノーズなラスト100を足して2で割ったような解釈で生み出された現代的な形が特徴です

革靴=英国! というイメージを持っていたので(お恥ずかしい~)「英国のブランドってどれですか?」って正直に聞きました。店員さも慣れた感じで、すぐ案内してくれたのですが、英国のブランドを前にしてもよく分からない……。こんなのが欲しいと思っていてもどう言えばいいのか…「丸いの? シュッとしたやつ? クラシカルな?」とか色々浮かんでは来るのですが言葉に出せない…・。ちょっとした沈黙の中、手に取ったのがこの「コンサル」でした。なんかいいな~と思ったんですね。そして、すぐ「試着させてください」と。
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▲ポリッシュドバインダーカーフ。この光沢が特徴で、雨や埃にも強いです。拭いて上げればすぐきれいにもなります。靴の手入れは心の手入れとか偉い人も言っていたような

履く前に足を採寸してもらいます。試着なのに?と思いましたが、それだけしっかりと見てもらえるのはテンションが上がります。ここら辺まで来ると、もうへんな緊張も無いので、店員さんにガンガン聞きます。この時が一番楽しいかもしれませんね。プロに話を聴きながら買うことができる買い物体験は本当に貴重。体験はそのまま知識へと流れていきます。
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▲大分やれた感じになっていますが、一緒にたくさん歩いたな~とか、靴擦れ痛かったな~かかと、とか思い出すんですよね
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とりとめもない思い出話のようですが、見体験のものに手を出す時、それぞれ何かしらのハードルという物はあると思います。価格だったり、知識だったり。でもそれを超えるのは自分の一歩なんですね。その一歩を後押ししてくれる人や事象があったら迷わず突っ込むとまた面白い世界が待っていたりします。コンサルは僕をいろんな世界へ連れて行ってくれましたし、これからも連れて行ってくれるでしょう。おしまい。

余話
HJnext 英国特集で、田宮会長のインタビュー時もこの靴でいきました。そしたら、本に書いたとおり、仕事の前に英国ではスーツや靴の選び方を教わったというお話を聞けて、心がズンッてなりました……。このマインドだって。それだけでもうお腹いっぱいでしたよ…。
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